私は現在34歳、独身女性です。これは私が結婚していた頃に出会った不動産屋のKについての話です。
私が結婚していたのは今年の夏までですが、その不動産屋のKに会ったのは2年前でした。
2年前は新婚2年目ということもあり、アパートの家賃を払い続けるより、思い切って中古で家を買おうと張りきっていました。
私達夫婦は手頃でいい物件があれば引っ越ししたいと思っていたので、チラシや不動産に張り出してある物件だけを見たりする位の行動はしていました。
でも当時結婚と同時に彼の住んでいる所へ引っ越していたのですが、私の故郷とまるで違う環境に馴染めずにいました。
なので、いずれこの町を離れてもいいように格安で条件の良い物件を主に探していました。
そんな時に出会ったのが不動産のKです。格安中古物件をリフォームしては販売している不動産がKでした。
そこの物件がまさに私達が探している物件でした。
最寄り駅から徒歩10分圏内、傾斜のない土地での建築、駐車場2台以上の広さ、価格。
全てがクリアーしていたのです。
私達はそこの物件を内見させて欲しいと連絡すると、他の内見?の後で良ければということで決定しました。
家の中に入ってみると、想像以上に水回りがキレイにリフォームされていて、1階部分はほぼリフォーム済みということでテンション上がって見ていました。
すると、インターホンが突然鳴り、知らないおばさんが玄関ドアの前にいました。
私はビックリしたのですが、不動産がそのおばさんに和やかに話しているので尋ねると、隣の家の方だと教えてもらいました。
その方はリフォーム中も度々、リフォーム業者の方に話し掛けていたが、特段怪しい人ではないと断言されました。
私は何か嫌な予感もあったのですが、こんなに安くでいい物件は他にはなかったので彼と相談して購入することにしました。
中古物件なので、1週間しか仮押さえが効かないと説明を受け、時間のない中、一生懸命考え抜いた結果ではあります。
ですが、契約も順調に進み、いざ購入して、引っ越しの準備を始めてみて、私はやられたと後悔しました。
あの嫌な予感は嘘ではなく、真だったのです。
引っ越し準備と共に、近所の方へご挨拶をしに行ったら、隣の家の方の評判を聞きました。
なんと、非常にヤバい人だったのです。どうヤバいかと言うと精神疾患を患っていて、暴言は当たり前、行動も非常識だということを聞かされました。
現に私もそれを聞いた後で家の周りを掃除していると、突然現れ、相手にしないと罵られるようになりました。
でも入金してしまったし、ローンも組んでしまったのでどうすることも出来ない。
とりあえず、何とか隣の方を刺激しないようにと、私は用がない時以外は家から出ないようにしました。
それでも隣の方は変わらず、私は精神的に追い詰められて、彼ともケンカの日々になりました。
隣の方の行動は異常で、毎日、用がなくても家の外に立っていました。
こちらの方を向く時もあるので、怖くて、結局そんな日々に疲れたのと、彼が何も対処してくれなかったことと様々なことが加算され、私達は離婚しました。
いやいや、無知とは怖いし、勢いで購入した家だから、文句は言っちゃいけない。
でも、とんでもない隣人が住んでいたってことを言えないのもわかるけど、せめて、新婚夫婦に売り付ける物件ではないでしょうと今は思います。
もともと、彼とは別れる運命だったのだろうけど、あの物件さえ紹介されていなかったら、こんなに早く離婚することもなかったのかなと思ったりしている私がいます。
物件選びは慎重に、良く調査してから購入することを肝に命じて生きていきたいと思います。