フランス人の彼氏と同棲する部屋を探していたころの話。
私たちが最初に行ったのは京王稲田堤駅のすぐ近くにある某大手不動産屋さん。
CMもやっている誰でも知っているような会社なので何の心配もしていなかった。
外に貼ってある賃貸情報を二人で見て、よさ気な部屋を何個か見つけたので入ってみることに。
私が先に入り、彼も続いて入ってくると社員の男が手で大きなバツを作ってきた。
びっくりしてそいつを見ると出て出てと手でこちらを追い払ってきた。
お店でこんな対応をされたのは初めてで思わず固まってしまった。
どうしてよいのか分からず突っ立ている私たちにそいつが言った言葉。
「ウチはガイジンはダメなんだ!特に黒い人なんて絶対ムリだよ!」
今の時代、こんな差別野朗がいるとは知らなかったので怒りよりも驚きのほうが大きかった。
ていうかウチっていうくらいだから会社単位で人種差別してるんだと思う。
ガイジンとか差別的な言葉、よく本人を目の前にして言えるよな。。
今思うと逆にすごい人なんじゃないかって気もしてくる。
お部屋をどうにかして見つけたかった私は彼がちゃんとビザを持って滞在していることや日本在住歴が長くてマナーもしっかり身についていることなどを説明した。
それでもそいつは聞き耳持たずだった。
彼にもういいから他の店で探そうといわれて退散した。
店を出てから怒りが急にこみ上げてきて、でも何もできないからフェイスブックに投稿した。
たくさんの反響があってほとんどの人が私の意見に賛成してくれて少しすっきりした。
次の週は同じ駅の違う不動産屋さんに入った。
今度は地域密着型の小さな会社だったけど、彼も不当な扱いを受けることはなくすんなりお部屋を見つけることができた。
会社が違うとこんなに対応が違うのかってびっくりするくらいで彼も驚いていた。
本当に、ガイジンガイジン言ってきたあのオヤジ。
今頃左遷されてて欲しい。
オヤジだけじゃなくて会社ぐるみで差別する会社、潰れちゃえばいいのに。