近所で不動産営業をしているからといって信用してはいけません。大袈裟な言葉を言い放つ業者は要注意です。

我が家は、夫の両親が居住していた家屋と小さな駐車場を賃貸にだしています。
借主を紹介してもらうために、現地近くで営業されている個人経営の不動産会社に訪れました。中年の男性がお一人で仲介、売買その他をされています。
初対面でしたが、近所ということで、愛想良く応対してくれました。「身元確かな方を紹介しますから、待っていてください」と名刺をこちらに渡しながら誠実な商売をさせていただくという彼の言葉を心強く感じお願いをしすることになりました。
1か月ほど、経った頃でしょうか。幼児や小学生3人を含めた5人家族が是非借りたいとのお話があり、必要書類(住民票や職業、身元証明書、保証人などのコピー)を確認し、賃貸契約を結びました。
借主は小さな飲食業を経営されている方でした。
少し不思議だったのは、5人の本籍地がすべてバラバラだったことでした。
しかし、不動産屋さんは、大丈夫ですから保証人もきちんといらっしゃるのでと言い張ります。
しばらくは、スムーズに賃料支払いは行われていました。
1年程経つと、ぷっつり、家賃が払われなくなりました。滞納が始まりました。
件の不動産経営者に連絡しましたが、態度がうってかわり、もう私には関係ないというような話しぶりです。
借主や保証人に直接連絡しても一切携帯は通じません。夫は仕事の終わった夜に直接家に訪問を何度もしましたが、いつも子供だけが3人で留守番しているだけです。
経営している飲食店に行ってみると、長期間休業中です。
また、不動産経営者にこの状況にどう対応してくれるのかとクレームをつけると、「警察に通報したらどうですか」と無責任な返答です。
しかたがないので、借主の携帯留守電に警察に相談する旨を録音しました。
その1時間後くらいでしょうか。高齢の女性から電話です。
どうやら、借主の実母です。「自分の年金の貯金の中から滞納額を支払うので、来月の中旬まで待ってくれと必死に頼みこんできました。くれぐれも警察には話さないでくれとのことです。」
なんだか、こちらが、加害者のような空気です。
毎日のように夜中にあちこち、仕事で疲れている中駆けずり回っていたのは、私の夫です。
それから3週間ほど経ち、確かに滞納額は支払われましたが、それからも、また滞納しては、実母の年金で支払うの繰り返しでした。
あれだけ大きなことを言って私たちを信用させ、とんでもない借主を連れてきたあの不動産屋はもう、金輪際関わらないことにしました。
近所ということだけで、信用したこちらにも良い勉強になりました。

タイトルとURLをコピーしました