10年前に大手デベロッパーの手がけるマンションを購入しました。
そのマンションは新築ですがすでに完成済みで、残りの住戸が割引されて売り出されていました。
立地が良くもともとは手が届かない価格のマンションだったのですが、当時リーマンショックの影響もあり、4000万円のマンションが3400万円まで値下げされていたので、見学に行きました。
マンションはとても気に入り、さらなる値下げ交渉をしてみました。そうするとあっさりと1割以上の値下げで3000万円でOKといことで、私たち夫婦はその気になりました。
即決はぜずに持ち帰り、ローン返済などを考えて購入できると見込んで返事をしようとしたとき、同じマンションの隣の部屋になる角部屋が3500万円で売り出されている広告を見かけました。
出来れば角部屋のほうがよかったのでその部屋も見せてほしいとお願いし、見学させてもらうとやはり明るさや開放感が違って、断然気に入りました。
そこでこの部屋も1割程度の値下げはしてもらえますか?と聞いたところ
「それは無理ですね。もともとこの部屋は800万円も値下げしていますし、これ以上はありません。逆にそんなに下げられると思いますか?」となんとも感じの悪い返事でした。
なかなか契約をしない私たちに嫌気がさしたのかもしれませんが、まあ値下げがないなら購入は無理なので、最初に見た3000万で購入できる部屋にしようと契約を決めたのです。
しかし契約をした直後に、値下げできないと言っていた3500万円の角部屋がさらに300万円の値引きの3200万円で売り出されたのです。
200万円の上乗せで角部屋であれば考えられる範囲になったと思うし、また広告の価格のままというはずかなく、購入者にはそこからさらに値引きするはずです。
その後その部屋はすぐに買い手がついたので「もしかしたら私たちと同じ3000万くらいまで交渉して下げて買ったかもしれないよ~」と話し悔しい思いをしばらく引きずっていました。
不動産屋の営業マンは、部屋をさばくことしか考えておらず値踏みして「この客にはこの部屋」みたいに推してくるだけのような気がします。購入者にとっては一世一代の買い物をそんな風に割り振られたんじゃたまったものではありません。
家を売ることの重みを感じて仕事をしてほしいと思います。